モヤモヤを抱えた10代へ ― スクールカウンセラーが伝える「心の守り方」

目次

1. 10代が抱える”言葉にならない悩み”

「自分を好きになれない」「クラスの空気になじめない」「親の期待が重すぎる」「SNSでしか本音を言えない」——。

10代を取り巻く悩みは実に多岐にわたります。むしろ、まったくモヤモヤがない10代のほうが珍しいと言ってもいいかもしれません。誰もが何かしらの生きづらさを抱えながら、日々を過ごしています。

そんな10代の心と向き合い続けてきたのが、「いじめ撲滅委員会」代表であり、著書『10代のうちに知っておきたい心の守り方』(かんき出版)の著者でもある栗本顕さんです。

2. 栗本顕さんの原点 ― いじめ経験と不登校

実は栗本さん自身も、小学校の頃からいじめを受け、中学2年から3年にかけての約半年間、不登校を経験しています。当時を振り返り、「今思えば、少し大人びた考え方をしていたのが、生意気に見られていたのかもしれない」と語ります。

3. 家族の気づきが未来を変えた

転機となったのは、スクールカウンセラーと副校長先生への相談でした。最初はひとりで抱え込んでいた悩みでしたが、元気なふりをしていても、姉がその”空元気”に気づいたことがきっかけで、両親にも状況が伝わりました。それから家族が学校側と連携し、困ったときに頼れる仲間がいると実感できたことで、少しずつ安心して学校に通えるようになったといいます。

4. 5万人のカウンセリング経験から見えたこと

この経験が、栗本さんがスクールカウンセラーを志すきっかけになりました。大学院在学中からいじめ支援の活動を始め、これまでに小中学生から社会人まで、約5万人のカウンセリングを行ってきました。現在は企業向けのメンタルヘルス支援を行う会社も設立し、活動の幅を広げています。

栗本さんは「日本では心理カウンセリングの分野において、専門外の人が対応しているケースも少なくない」と指摘したうえで、「だからこそ専門家が専門的なサポートを行う必要性を強く感じている」と話します。特に10代の背景には家族や周囲の大人の存在が大きく関わっているため、本人だけでなく、その周囲を含めた支援が欠かせないといいます。

5. 今、私たちが伝えたい「心を守るルール」

自身の苦しい経験を専門知識に変え、いま多くの10代とその家族を支えている栗本さん。彼が本当に伝えたかった「心を守るための共通ルール」とは、いったい何なのでしょうか。

「信頼できる大人に相談する」「暴力を我慢しない」「自分を責めない」「安全な場を複数持つ」——。栗本さんが著書やインタビューの中で語る、シンプルながらも実践的なルールの数々。その具体的な内容や、いじめのサインの見つけ方、家庭でできるサポートについて、詳しくは記事本文でご紹介しています。

10代のお子さんを持つ保護者の方はもちろん、ご自身が今モヤモヤを抱えている方にも、ぜひ読んでいただきたい内容です。

モヤモヤを抱えた10代 親子で知っておきたいこと(毎日新聞社、Hanasone)
https://hanasone.mainichi.jp/articles/20260908/wom/00m/403/001000c

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