【令和8年8月千葉豪雨】被災された皆様・不安な夜を過ごされている皆様へ ── いま、あなたの「心と体」を守るために

このたびの「令和8年8月千葉豪雨」により被災された皆様、避難所やご自宅で不安な時間を過ごされている皆様、そして大切な方や思い出の場所が被害に遭われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

激しい雨の音、鳴り響く警戒アラート、一変してしまった見慣れた風景……。 今この瞬間も、恐怖や混乱、そして片付けや今後の生活への不安の中で、心休まる時間もないまま過ごされているのではないかと深く案じております。

私たちメンタルヘルス総合サポート株式会社は、メンタルヘルスの専門機関として、心から皆様の安全と、これ以上被害が広がらないことを祈っております。 そして同時に、「今、画面の向こうで一人で不安と戦っているあなた」の心に少しでも寄り添いたいと思い、このお知らせをお届けしています。

1. いま、あなたの心や体に起きていること

激しい災害の直後は、生き延びるため、目の前の片付けをするために、脳も身体も「緊張状態(戦闘モード)」に入ります。そのため、以下のような症状が起こることがあります。

  • 気持ちや考えの変化
    • 雨の音や強い風の音を聞くと、心臓がバクバクして激しい恐怖を感じる
    • ニュースや SNS の被害映像から目が離せなくなる
    • ぼーっとしてしまい、何から手を付ければいいかわからない
    • 突然涙があふれてきたり、逆に何も感じなくなったり(感情の麻痺)する
    • 「もっとこうしていれば」「自分だけが無事だった」と自分を責めてしまう
  • 身体の変化
    • 静かな場所に行っても身体の震えや緊張が抜けない
    • 疲れているのに夜まったく眠れない、浅い夢ばかり見る
    • 食事の味がしない、食欲がまったく湧かない、お腹を壊す
    • 頭痛や肩こり、強い倦怠感が続いている

これらは決して、あなたが「心が弱いから」起きているのではありません。 想定外の出来事や命の危険にさらされた時、人間として命を守ろうとする「極限状態に対する、正常で自然な反応」です。どうぞ、「こんなことで動揺してはいけない」とご自分を責めないでください。

2. 今、この瞬間からできる「心をまもる処方箋」

被災直後は「あれもやらなきゃ」「早く元に戻さなきゃ」と気が焦りがちです。ですが、どうかほんの数分でも、ご自身の身体を休める時間を許してあげてください。

① 深く、長く「息を吐く」

強いストレスを感じている時、人の息は浅く速くなっています。 吸うことよりも「細く長く吐き切ること」を意識してみてください。身体に「もう大丈夫だよ、安全だよ」とサインを送ることで、張り詰めた神経が少しずつ緩んでいきます。

② 情報の「お休み時間」を作る

気象情報や被災状況の確認は大切ですが、24時間絶え間なく衝撃的な映像やSNSの言葉に触れ続けると、脳は何度も災害を疑似体験し、トラウマを深めてしまいます。 「必要な情報を確認したらテレビを消す」「スマホを別の部屋に置く」など、意識的に情報から離れる時間を数時間だけでも作ってみてください。

③ 温かいものに触れる・身体を温める

大きなショックを受けると、体温が下がり冷えを感じやすくなります。 温かいお茶や白湯を飲む、温かいタオルを首の後ろや目元にあてる、自分の腕を優しくさする(セルフハグ)だけでも、安心感を取り戻す手助けになります。

④ 「できないこと」ではなく「今日できたこと」を認める

「まだ片付けが終わっていない」「家が元通りにならない」と、失ったものやできていないことばかりに目が向いてしまうのは当然のことです。 だからこそ、「今日一日、命を守り抜いた」「温かいご飯を食べられた」「誰かと挨拶を交わした」など、どんなに小さなことでも「今日できたこと」をご自身で認めてあげてください。

3. 周囲のご家族・大切な方を支えている皆様へ

ご自身も不安な中で、お子様や高齢のご家族、ペットを支えている方も多くいらっしゃることと思います。

  • 子どもたちのケア 大人の不安を子どもは敏感に察知します。無理に明るく振る舞う必要はありません。「怖かったね」「一緒にいようね」と身体を抱きしめ、安心感を与えてあげてください。また、先述の通りニュース映像は見せない配慮が大切です。
  • 頑張りすぎている周りの人へ 「頑張って!」という言葉は、すでに限界まで頑張っている人の心を追い詰めてしまうことがあります。「無理しないでね」「ご飯食べた?」「少し休もうか」と、体を気遣う声をかけてあげてください。

4. 一人で抱え込まず、私たちを頼ってください

災害による心の傷や疲れは、数日後、数週間後、あるいはすべての片付けが終わってホッとした頃に遅れてやってくることも珍しくありません。

「こんなことで相談していいのかな」「もっと大変な人がいるのに」と遠慮する必要は一切ありません。どんなに小さな不安や愚痴でも構いません。声に出して誰かに話すことで、心にかかった重い荷物を少しだけ降ろすことができます。

【相談窓口のご案内】

  • 公的な各種相談窓口(全国共通・無料)
    • こころの健康相談統一ダイヤル: 0570-064-556(対応時間は自治体により異なります)
    • よりそいホットライン: 0120-279-338(24時間通話無料・ガイダンス後に番号選択)
    • LINE・チャット相談「生きづらびっと」等: 各SNS相談窓口も開設されています。

雨がやみ、泥を払い、日常を取り戻すまでには時間がかかるかもしれません。 焦らず、どうかご自身の心と体を一番大切になさってください。 私たちがいつでも、あなたのそばにいます。

メンタルヘルス総合サポート株式会社
代表取締役 栗本 顕

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